「歩くと膝裏が痛い!」 考えられる原因と家でできる改善方法

「歩くと膝裏が痛い!」 考えられる原因と家でできる改善方法

お散歩や買い物などで歩くと、膝裏が痛いのはつらいものです。ひどい場合は、日常生活に支障をきたしてしまうこともあります。痛みがなかなか治らない場合は気になるものでしょう。

この記事では、考えられる原因を挙げてみます。また、家で気軽にできる改善方法も提案しますので、取り組んでみてください。

1.歩くと膝裏が痛い原因

歩くと膝裏が痛い原因で考えられることを2つ挙げます。むくみ、運動不足による筋力の低下です。それぞれについて説明します。

1-1.むくみ

歩くと膝裏が痛い原因で考えられるのは、むくみです。たとえば、仕事で立ち続けていたために足がむくんでしまう、靴下のあとが残るといった経験がある方は多いのではないでしょうか。

膝裏には、体内の老廃物をろ過するリンパ節があります。このリンパ節が詰まって老廃物をため込んでしまうと、足がむくんだり疲労を感じたりします。また、膝の筋肉の動きが悪くなるため、動かすことで痛みが出てしまいます。

1-2.運動不足による筋肉の低下

運動不足による筋肉の低下も、歩くと痛い膝裏に関係していると考えられます。運動不足のために膝をあまり使わない生活を送っていると、筋力が低下し膝の動きをサポートできなくなります。

そのために膝の動きを助ける「大腿四頭筋(だいたいしとうきん)」や「ハムストリングス」、お尻の筋肉「大臀筋(だいでんきん)」の力が弱くなり、骨と骨の間のクッションになっている軟骨を傷めます。そのために膝や膝裏が痛くなります。

2.「歩くと膝裏が痛い」という場合に考えられる病気

ここからは、歩くと膝裏が痛い場合に考えられる病気について説明します。
「ベーカー嚢腫」「変形性関節症」「関節リウマチ」です。これらの病気が疑われる場合は病院で診てもらいましょう。

2-1.ベーカー嚢腫

ベーカー嚢腫は、膝の裏にある滑液包に液体が溜まる病気です。症状は歩くと膝裏が痛いほかに、しびれを感じる場合もあり、膝裏に膨らみも見られます。

小さい膨らみであれば、とくに問題はありませんが、成長しますと周囲の組織に影響を与えます。膨張することで座骨神経を圧迫し、膝を曲げた時に痛みやしびれを感じます。時には激しい痛みを伴い破裂することも考えられます。

2-2.変形性関節症

変形性関節症は、初期段階ですと一時的に痛みを感じるくらいですが、進行していくと膝を曲げるたびに痛くなります。人によっては、膝裏が痛いと感じることもあるでしょう。ひどくなると、正座や階段もつらくなります。

膝を曲げると痛いために、歩くことが苦痛になり、家にとじこもりがちになる方もいます。そうなると、運動不足のために筋肉が衰え、余計に軟骨や骨に負荷がかかり、病気が進行する可能性が高くなります。

2-3.関節リウマチ

関節リウマチとは、免疫の病気です。膝のみでなく、手指など他の関節にも痛みを生じる場合があります。膝の場合は、曲げた時に痛みを感じる場合が多いです。

関節リウマチの原因はまだ解明されていませんが、遺伝や喫煙、歯周病などの説が有力です。原因不明のために治療法も明確になっていませんが、対症療法で炎症を抑えるという治療が一般的です。

3.家でできる改善方法

ここでは自宅でできる、歩くと痛い膝裏の改善方法を2つご紹介します。座ったままでできる運動、膝裏ほぐしといった簡単な方法です。

3-1.座ったままでもできる運動

座ったままでもできる運動はアイソメトリックトレーニングです。簡単に短時間でできるので、家事や仕事の合間に行ってみてください。

  1. 椅子に深く腰掛けて両足を少し上げます。
  2. 足首を交差させて、上側にある足は下、下側の足は上に向けて押し合うように5秒伸ばします。
  3. 上下の組み合わせを変えて同じように5秒伸ばしたらストンと力を抜いてください。

上記の運動を5回1セットで、1日に何回か行いましょう。2セットか3セットぐらい行うことをおすすめします。ただし、無理のないようにしてください。

3-2.膝裏ほぐし

膝裏ほぐしは、むくみ改善に役立つストレッチです。ふくらはぎにある「腓腹筋」「ヒラメ筋」をほぐすことで、血行を良くし、リンパの流れを改善させます。また膝裏の老廃物の詰まりの解消にもなるでしょう。

  1. ふくらはぎが硬くなっているところを探し、両手でしっかりと押さえます。この時、指の腹でむくんだ部分をとらえるようにしましょう。押すと痛いけれど、気持ちいいという感覚になる場所が老廃物のたまり場です。
  2. ふくらはぎを押さえながら、つま先を上下します(20回)。こうすることで、力なしでふくらはぎの筋肉をほぐせます。
  3. 膝を立て、膝裏の硬くなっている部分を4本指で押しながらほぐします。たまった老廃物を流すことができるでしょう。

4.まとめ

まとめ

歩くと痛い膝裏の原因は、むくみや運動不足による筋肉の低下、ベーカー嚢腫、変形性関節症、関節リウマチなどが考えられます。病気かもしれないと感じる場合は、病院を受診しましょう。

家でできる改善方法として、座ったままでできるアイソメトリックトレーニング、膝裏ほぐしをご紹介しました。どちらも簡単でむくみ改善にも役立ちますので、お試しください。

こうした歩くと痛い膝裏については「バランスケアラボ」でもご相談を承っております。ぜひお電話やメールでお尋ねください。一人一人のお客様に合ったアドバイスをさせていただきます。

ページ上部へ
お問い合わせはコチラ!
  • 電話番号: 03-6317-8832
  • ご予約
  • お問い合わせ
  • twitter
  • instagram
  • facebook
  • line
  • youtube